Katsunori HAMANISHI - 浜西 勝則

Three Poems - 2015

イメージサイズ 高さ×幅
45 × 60 cm

技法
メゾチント

抽象/具象
figurative

ed. 70

若の浦に 潮満ち来れば 潟を無み 葦辺をさして 鶴鳴き渡る - 山部赤人

和歌の浦に潮が満ちてくると干潟がなくなるので、餌をあさっていた鶴は、
葦の生い茂る岸辺をさして鳴きながらとんでゆく

かぞふればわが身に積もるとしつきを送りむかふと何いそぐらん - 平兼盛

この年、かの年と指折りつつ思い出してみると、それらはすべてわが身に積もる重い年月。そのひととせを送り、ひととせを迎えるために、何を忙しく振舞おうというのだろう

ほのぼのとあかしの浦のあさぎりに島がくれゆく舟をしぞおもふ - 柿本人麿

ほのぼのと明けてゆく明石の浦の朝霧の中を、漕ぎはなれつつ島に隠れゆく舟、
その舟の行方を見送りつつ、しみじみと身にしみる旅情である

作品お問い合わせ

Katsunori HAMANISHI - 浜西 勝則


戻る
https://tolmantokyo.com/artists/hamanishi-katsunori/
entrance