Tatsuo ICHIEN - 一圓 達夫

b. 1948
木版 / Woodprint

バイオグラフィー
一圓達夫(いちえん たつお)は1948年愛知県生まれ。1966年から1968年にかけて第17〜20回具体美術展に出品し、若き日から現代美術の現場で活躍。1971年に関西学院大学文学部美学科を卒業。その後も、1973年には関西国画会展新人賞、1980年に第3回世界版画展佳作賞を受賞するなど、受賞歴も多数にのぼる。

一圓は伝統的な木版画技法を継承しつつ、独自の表現を追求。色面の豊かさ、線の切れ味、ぼかしの表現、そうした木版の持つ魅力を最大限に活かすため、できるだけ色や形を単純化し、それらのわずかな変化や微妙な動きで豊かな画面を作りだしている。自然や人物、記憶をモチーフに、日常の中に潜む詩情や生命感を表現。木目を生かしたダイナミックな表現と多様な版種の技法を駆使し、現代的センスを融合させた作品を創作している。

一圓は大阪芸術大学木版画研究室、京都市立芸術大学では後進の指導にもあたり、関西を中心とした日本版画界の発展に貢献した。今もなお第一線で活動し、日本の現代版画において確かな足跡を残し続ける作家の一人である。

一圓 達夫 略歴 PDF


Tatsuo ICHIEN - 木版 / Woodprint


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