弊社では、絵画修復とは、”修理””復元”することではなく,できる限り現状維持をし、この先現状ではひどく劣化が進んでしまう箇所のみ”修復”をして経年劣化から作品を保護し、なるべくオリジナルの状態で保存をすること、と考えております。
修復をする際には、修復作品と相談をしてその作品に対し本当に修復が必要なのか?
修復をすることによりダメージが広がらないか?など作品の状態を把握した後、作品の修復に取り掛かります。
オリジナル作品とは、その作品が歩んできた時代と共に変化した状態も含めての物と考えております。
ただ、経年変化や、突発的な事故で、この先の保存に支障をきたすという時に、私どもが少しでも作品に対してお力になれればと思います。
修復例
支持体 紙
状態 フォクシング(シミ)、裏打ちの際の皺、窓焼け、かび、セロファンテープ等の樹脂黄変 など
支持体 キャンバス(油彩画等)
状態 ドライクラッキング、画面の汚れ、剥落、欠損、キャンバスの破れ など