額縁の仕上げには箔を使うことが多くその下地には、胡粉(貝殻を細かく粉砕した物)に膠(兎膠や鹿膠など)を加えた物を塗ります。木地の種類や仕上げ具合や気候によって、膠の量、種類を変えます。塗りは4回から5塗り重ね徐々に厚みを付けていきます。この”塗り”を綺麗かつ丁寧に施すことが後の研ぎ、仕上げ、そして堅牢な額縁を作ること全てに影響してきます。
次に胡粉等で下地処理を施した物を1日おいて乾かした後に、水研ぎ(耐水ペーパなど)、から研ぎ(サンドペーパーなど)デコラティブな額縁の場合には彫刻刀で胡粉や石膏で埋まってしまった部分を彫り込みます。この作業が最終仕上げの出来映えに非常に影響してきます。